Japanische Klassiker mit Furigana
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キリストしんとのなぐさめ
基督信徒のなぐさめ
内村 鑑三
Lesen Sie 基督信徒のなぐさめ (キリストしんとのなぐさめ) von 内村 鑑三 (うちむらかんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.320 Zeichen · 100 Bildschirme
ものの中何物かこの快楽に勝るものあらんや。
余はかつて思えらく、自己のために富貴たらんことを祈るは罪なり、神必ずかくのごとき祈祷を受け賜わざるべしと、名誉を得んがための祈祷もまた然り、されども他を益せんがために祈ることは神の最も悦び賜う所にして、かかる祈祷は必ず聴かれ、余の事業は必ず成功に至らんと、依て万事をうち捨てて余の神聖なる希望を充たさんことを勉めたり、もちろん基督信徒として余は世に媚び高貴に諂り以て余の目的を達すべきにあらず、余の頼むべきは神なり、正義なり、「或は車を頼み或は馬を頼みとする者あり、されど我らはわが神エホバの名をとなえん」(詩篇二十篇七)。
この時こそ実に余にとりては最も多望なる最も愉快なる時なりき、余の前途妨害なるものなく、余の心中に失敗なる字の存するなし、余は宇宙の神を信じ万人のために大事業を遂げんと欲す、成功必然なり、神在す間は余の事業の成功せざる理由あるなし、見よ世の事業家の失敗するは自利のために計り栄光の神を信ぜざればなり、余は然らず、余の事業は公益のため神のためなり、もし余にして失敗するならば神は存せざるなり、正理は誤謬なり。