Japanische Klassiker mit Furigana
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つぼ
壺
山本 周五郎
Lesen Sie 壺 (つぼ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.624 Zeichen · 34 Bildschirme
綽名ですが、たしかにわたくしが七郎次でございます、なにか御用でございますか」「そのほうふた月ほどまえに折笠忠太夫という者と立合った覚えがあるか」「さようでございますな……」瘤七であろうひどくおちつきはらった声つきである、「ずいぶん大勢の方と立合いますので、はっきりご姓名は覚えておりませんが、それがどうか致しましたか」「いやわれらは折笠の同輩であるが、そのほうが刀法に堪能であると聞いて仕合にまいったのだ、われらとも立合うかどうか……」瘤七はすぐには返辞をしなかった、暫く黙って考えているようすだったが、やがて不敵なこえで低く笑いだした、「ああようやく思いだしました、折笠という方はたしか尾州さま御家中でございましたな」「…………」「あのときの勝負はわたくしの木刀が折笠さまの左の二の腕へはいりましたっけ、お気のどくに骨が挫けたと覚えておりますが、そうではございませんでしたか」「そんな詮索よりわれらと立合うかどうかというのだ」「おねがい申しましょう」かれは昂然と云った、「修業でございますからどなたには限りません、お望みなればお相手を仕ります」「それでわれらも来た