Japanische Klassiker mit Furigana
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へんなあたま
変なあたま
辻 潤
Lesen Sie 変なあたま (へんなあたま) von 辻 潤 (つじじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.590 Zeichen · 9 Bildschirme
幸いそんなことにもならずに暮らしていられるのはありがたいことだと思っている。なにしろ気狂いというものは異常に神経を昂奮緊張させるものでその状態から回復した後は反動としてこんどはまたひどく神経が弛緩してしまうものらしい。自分がながい間まことにぼんやりしているのはそのためだと思う。それに長年の習慣だった飲酒を著しく節しているので生理的にもかなり変化が生じてどうも甚だ具合がよろしくないのだ。めったにカゼなどひいたことはなかった[※1]のに、この頃ではすぐとカゼをひいてねたりするのはまったく酒を飲まないからだと考えている。しかし、自分がまたもとのように酒を飲めば人にも心配をさせ、自分も亦再び瘋癲病院の住人になる恐れがあるから謹しんでいる次第ではあるが――まったく厄介なことになってしまったとツクヅクいやになってしまうのである。
さて、世の中は愈々益々紛糾錯綜をきわめてゆくばかりのように見えるが、どうせ人間という生物の存在している限りはいつでも大差なく数の比例によってウルサイ程度に多少の加減があるのみでどッちへころんだところで御互に所詮楽にはなりそうもないと思われる。