Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆうやけものがたり
夕焼け物語
小川 未明
Lesen Sie 夕焼け物語 (ゆうやけものがたり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.336 Zeichen · 7 Bildschirme
「ああ、わたしが悪かった、他のものなどをうらやんだものだから……神さまにたいしてすまないことをした。ああ、どうしたらいいだろう。」
といって、地に伏してわめきました。けれど、もはやどうすることもできません。
いくら姉さんにあいたいたって、もはや、とこなつの花はなかったのであります。もう二度と、その花の前に立って、なつかしい姉さんの顔を見ることができなかったのです。
少女はどうかして、あのとこなつと同じい花はどこかに咲いていないかと思って、毎日のように浜辺を探して歩きました。浜辺にはいろいろな青や、白や、紫や、空色の花などがたくさんに咲いていました。けれどあの赤いとこなつと同じい花は見つかりませんでした。少女は姉さんの面影を思い出しては、恋しさのあまり泣きました。そして、その明くる日も、また彼女は浜辺に出ては、草原の中を探して歩きました。
夕焼けは幾たびとなく、海のかなたの空を染めて沈みました。少女は岩角に立って、涙ながらにそれをながめたのでありました。
ある日のこと、彼女は、いつか赤い紙に石を包んで投げた岩の上にきて、海を望みながら、神さまに手を合わせて、静かに祈りました。