Japanische Klassiker mit Furigana
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よるのくつ
夜の靴
横光 利一
Lesen Sie 夜の靴 (よるのくつ) von 横光 利一 (よこみつりいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.056 Zeichen · 213 Bildschirme
天作はいつもする癖が出て敷居を枕に横になった。足の裏が私の方を向いているので、
足のうら黒き農夫を見てをれば流れ行く雲日を洩しけり
そんな短歌が一つ出来た。私には初めての歌である。
一つの家に二家族が棲んでいると、何とかして一人きりになるときばかりを探すものだが、稀に落ちて来るそんな好運なときに限って、これはまた必ず久左衛門がのっそりとやって来る。彼に来られるのはこのごろ一種の恐怖になっている。しかし彼の機嫌をそこねたなら私はもうこの好きな村にはいられそうもない。それかといって、他に行ったところで、私のような労働力のない人間は、行くところすべてを苦しめるだけなので、人人にとって私は非常な荷厄介な人物だ。家人にとっても米一つ買えない主人というものは、どういうものかおよそ私には想像がついている。私の誇り得られることといえば、ただ僅に一日四杯より食べぬということだ。このため私に配給される分の二合一勺の中、五勺ぐらいは誰か他のものの分になっており、これだけはどこへ行こうとも私は人人に恵んでいるわけだが、それも習慣になると何の効きめもない。私は駅まで半里の道を歩くとき、両側の波うつ稲の穂を眺め、外国から帰ったときここで胸うち上って来た感動を思い出して、この道は、今さら額に汗せぬものに与えられた厳しい罰を感じる道になっ