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Japanische Klassiker mit Furigana

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やこうちゅう

夜光虫

織田 作之助

Lesen Sie 夜光虫 (やこうちゅう) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 66.871 Zeichen · 134 Bildschirme

Aozora Bunko

龍太は思わず、唇を噛んだ。

隼団の連中は隙を見て、お加代に飛び掛かろうとした。

「じたばたおしでないよ」

お加代はにやりと笑って、

「――命の惜しい奴は、動かない方がいいわよ。いいえさ、一寸でもあんた達の肩が動いてごらん、兵古帯のお加代の拳銃の玉は、十読む間も待たずに、飛び出して行くわよ」

その時、

「兄貴! 安心せエ! 追いついたぜ!」

と、声が来た。

見れば、亀吉をはじめ、青蛇団の連中がかけつけて来たのだ。

お加代をはじめ、青蛇団の連中はハナヤの前に落ちていた青い蛇の絵カードを見て、かけつけて来たのだ。

そのカードの裏には「十時、中之島」と亀吉の下手な字が書かれてあった――と今ここで説明するのは、それこそ蛇足であろう。

空には星が一杯……降るようなその星空に銀河が横たわって、大阪の一隅のこの出来事を、しずかに見下していた。

中之島公園における青蛇団対隼団の緊迫した空気を、銀河が上から見下している間に、作者は大急ぎで話を少し前に戻すことにする。

小沢はあれからどうしたのだろうか。

あれから……というのは、つまり――。

小沢は雪子への土産の寿司を持って、阿倍野橋の宿屋へ帰る途中、亀吉に会って、亀吉が小沢に返そうとして持っている二千円の金を掏られて、その代り隼団から青蛇団の豹吉へあてた果し状がはいっていたこと