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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいうちゅうえんせいたい

大宇宙遠征隊

海野 十三

Lesen Sie 大宇宙遠征隊 (だいうちゅうえんせいたい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.967 Zeichen · 109 Bildschirme

Aozora Bunko

そしてとんでもない勝手なところへいってしまうので、ゆだんがならない。

三郎は、椅子から下りて、身がまえた。身がまえたといっても、風呂の中で立ち泳ぎをしているときのように、おかしいほど、お尻がふわりと浮きあがる気持だった。三郎は、両手で膝頭をつかんで、角力をするときのように、しやがもうとしたが、膝頭が、いやに重いような感じだった。

こういうときには、なるべく身体のどこへも力を入れないのがいいと聞いていた。へんなところへ力を入れると、身体がとんでもない方向へゆらゆら走っていって、停めようとしても停まらないそうである。

(早く、五分間たってくれますように。そして重力装置が、一刻も早くなおりますように!)

と、三郎が念じていると、ちょうどその目の前のコーヒー沸しから、妙なものが這いだしてくるではないか。

「あっ、なんだろう、あれは……」

茶色の飴ん棒みたいなものが、コーヒー沸しの口から、にゅーっと横にのびてくる。それは箸ぐらいの長さになり、それから更にのびて、先生の鞭ぐらいの大きさにのびた。

「おやおや、たいへんなことになったぞ。一体、あれは何だろうな」

そのうちに、その茶っぽい棒が、ふらふらしながら、室内をおどるように、うごきだした。