Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいうちゅうえんせいたい

大宇宙遠征隊

海野 十三

Lesen Sie 大宇宙遠征隊 (だいうちゅうえんせいたい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.967 Zeichen · 109 Bildschirme

Aozora Bunko

何か連絡があったか」

「一向にありません、あッ、監視灯がつきました」

「第四斥候隊か」

「そうであります」

無電員は、それだけいうと、又受信台にかじりついてしまった。

“第四斥候隊報告。わが隊はこの奇怪なる飛空機に乗りて、一路火星に向いつつあるものの如し。飛行中にこの飛空機を捜査せるところ、思いがけずも火星人一人が残留し居るを発見せり。風間少年の報告によれば、火星人は日本語を話すとのことなれば、早速彼を訊問し、次のことがらが判明せり。一、この飛空機は火星と月との間を、すでに数回往復せるものなり。二、残留せる火星人は給仕にて、残念ながらこの飛空機を再び月世界に帰す方法を知らざるものの如し(なお機中を詳しくしらべたるも、飛行機関と思われるものは一切見あたらず、想像するにこの飛空機は火星と月との間の引力を利用せるものと思わる)。三、従ってわれわれは火星に行く以外、如何とも方法なし。四、この火星人の話によれば、火星人たちはおそらく我々に危害を加えることはあるまいとのことなり。終り”

「まあ、それが本当なら結構じゃが……。しかし火星の飛空機が月から帰って来たのに、いざ着いて見ると、中から火星人ならぬ地球人がぞろぞろ現われた、とあっては火星人共がびっくり仰天してどんなことをするか知らんからな」