Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
たいくうまかん
大空魔艦
海野 十三
Lesen Sie 大空魔艦 (たいくうまかん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.098 Zeichen · 63 Bildschirme
「へえ、北の方で大戦争が……」
と、丁坊は眼をまるくした。
「北の方って、どこだい」
「北の方って、よくは分らないけれど、つまり北極に近い方をいうのだろうさ」
「こんな寒いときにも、北極で戦争をするのかい」
「あんなことをいってらあ、北極の附近なら、年がら年中、氷が張っているじゃないか」
「それはそうだけれど、あの辺だって、夏になると、すこしは氷が溶けるのだよ、氷山なんか割れるしね」
「そうだ。――」と清君は首をひねって、
「いまの大戦争は北極を中心として、シベリヤ、アラスカ、カムチャツカなどという、日本の樺太や北海道よりもずっと北の方へひろがるだろうといってたぜ」
「どうしてそんなところに戦争が起るんだい」
と、丁坊がたずねると、清君は新聞記者気どりで、
「そりゃ分っているよ。北の方で、世界の国々が、自分のために力をひろげておかねばならぬと喧嘩をはじめるんだとさ。ソ連、米国、英国なんて国がさわいでいるんだよ。日本も呑気に見ていられないだろうといっていた」
「ふーむ、日本もね」
そういっているところへ、丁坊のお母さまが飴玉を紙につつんで、清君にあげましょうともってきた。