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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.722 Zeichen · 286 Bildschirme

Aozora Bunko

、濁水を飲ませまいがためでございます。釈尊は雪山へおいでになりました、弘法大師も高野へ精舎をお営みになりました、永平の道元禅師は越前の山深くかくれて勅命の重きことを畏みました、日蓮聖人も身延の山へお入りになりました、これは世を逃れて、御自分だけを清くせんがためではござりませぬ……源遠からざれば、流れ清からざるの道理でございます。もし、あなた方が、どうでも人の世のまん中に立ち出で、衆と共に苦しみ、衆と共に楽しむ、の思召しでございますならば、いっそ、浅草寺の観世音菩薩のように、都のまん中へお寺をおうつしになっては如何でございますか……」

弁信法師が一息にこれだけのことをしゃべって、なお立てつづけようとするから、半ぺん坊主は青くなって、

「話せねえ坊主だなあ」

奉加帳を小脇に、逃ぐるが如く走り出ました。

五

半ぺん坊主が出て行った日の夕方、宇津木兵馬が飄然としてこの寺に帰って来ました。

その晩、前のと同じ部屋で、兵馬は燈下に行李を結びながら、

「私は、明日再び山へ入ります、そうして今度は当分出て来ないつもりです」

と言うと、あちらを向いていたお銀様が、