Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.272 Zeichen · 313 Bildschirme
てみると、右の老人のただ者でないという証拠が、あちらからもこちらからも提出されて、天狗から直々の指南を受けた人たちの持て方が大したものであります。
天狗も来り遊ぶということで、この夜の景気がまた盛り返してきたのは、時にとっての仕合せでした。
二十四
しかし、天狗の評判があまり高くなったものだから、道庵主従も浅間の湯に泊ることには気がさして、松本の城下を指して宿を替えることにしました。
城下は相変らずの景気でありますが、そのうちにも道庵をして絶えず大笑いに笑い続けさせたのは、例の「市川海土蔵」の辻ビラと、提灯が、至るところにブラ下げてあることです。それを大概の者が「海老蔵」と受取って、もてはやしていることであります。
「まあ、いいや、今夜は夜っぴて景気を見て歩こうじゃねえか、川中島の月見と違って、お祭りを見るのは寒くねえ」
と、道庵が言いました。
そのうちに「夕日屋」という大きな店の前へ来ると、道庵がまた大きな声をしてカラカラと笑い、米友を驚かせました。
「この店もしかるべき大家のようだが、こう人真似をするようになっちゃあ、身上が左前になったのかな……番頭にいいのがいねえんだな」