Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.272 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

そうして松原へかかると、人の気配がするのでキッと踏み止まって八方に眼を配る。この時遅し、前後から白刃を抜きつれて斬ってかかる者がある。

重太郎、心得てヒラリと体をかわし、たちまち一人の白刃を奪って、他の一人を斬って捨てる。それをきっかけに、松原の中から抜きつれたのが無数に飛び出して、重太郎に斬ってかかる。

そこで大乱闘が始まる。

重太郎、前後左右にかわして、体を飛び違えては四角八面に斬り散らす。いずれもただの一刀で息の根を止めてしまうが、敵は多勢――

見物の喝采は沸くが如く、なかには鉢巻をして舞台へ躍り出そうとする者もある。

またやられた。あれで十八人目だと丹念に数えている者もある。

幕があいたので、いったん居眠りから呼び醒まされた道庵も、この物凄い景気に、すっかり眼を醒ましてしまうと、舞台は箱崎松原の大乱闘。

重太郎が十八人目を斬った時に、道庵が二度目の居眠りから眼を醒まして、一時は寝耳に火事のように驚きましたが、やがて度胸を据えて見物していると、最初から数えていた見物のいうところによれば、都合二十八人を斬って捨てた時に幕が下りました。

見物はホッとして息をつく。