Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.962 Zeichen · 145 Bildschirme

Aozora Bunko

ここで見てあのくらいだから、傍へよったらどのくらいの大きさの滝だかわからないと思いました。

「あれが、加賀の白山の白水の滝でございます、有名な……」

「まあ、そうですか」

「その白山の白水の滝が落ちて流れて、この白川の流れになるのでございます」

「ずいぶん大きな滝ですこと、ここで見てさえあのくらいですから」

「高さが三百六十間ありまして……」

「まあ……」

「滝より上が白水谷、滝より下が大白川、白山の神が白米をとぐために、水があんなに白くなると言われます。その上下を通じて白川の山々谷々の間にあるのが、俗にいう白川郷でして、一口に白川郷とは言いますが、あれで四十三カ村でございますよ」

そこで、お雪はそのうちの、どの村へという当てはないのでした。老人も、それをたしかめようとはしないが、

「で、あの白水の滝のあるところまでは、これからどのくらいありますか、あそこまで行ってみたいと思います」

「それはいけません」

「どうしてですか、道がないのですか」

「道はあります、道はありますけれども、女は行ってならないことになっておりますのでございますよ」

「それは、またどうしてでしょうか」