Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.962 Zeichen · 145 Bildschirme
四十八
「さあ、いいかね、これから思いきったところをズバズバ言うよ、腹あ立っちゃいけねえよ、良薬は口に苦しといってね、いい医者ほど苦い薬を飲ませるんだぜ。これから、遠慮なく、思ったところをズバズバ言うからね、苦いと思ったら、道庵は、さすがに医者だと思ってくんな――」
ガラリとこう変ってしまったのには、並みいる神妙な聴衆が、あっ! と、あいた口がふさがりませんでした。
もうこうなっては、こっちのもので、謙遜や辞令なんぞは、フッ飛んでしまいました。
「いいかね、そんなようなあんばいで、なるほど、この尾張の国は英雄の本場には違えねえが、それはとっくの昔のことで、その後になって、古人に恥じねえほどの英雄がどこから出たえ、出たらお目にかかろうじゃねえか。それのみならず、尾張の国は、それほどの英雄を自分の土地から出しながら、それを尊重する所以を知らねえ。だから、あとから、あとから、ボンクラが出て来るのは争えねえのさ。嘘だと思うなら、尾張の中村へ行ってごらん、どこに、豊臣太閤という日本一の英雄を生んだ名残りが残っているんだエ。ああして、草ぽっけにして、抛りっぱなしにして置いてさ、他国者のこの道庵風情に――十八文の道庵だよ、この十八文風情にお祭りをしてもらって、それを土地の者が珍しがるという有様じゃ、お話