Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.962 Zeichen · 145 Bildschirme
この点は、公家に於て、よく御考慮なさるべきところじゃと、心ある人はそれを憂えているようでござりまする」
「そこじゃ、それそれ、次の時代を中興の時代とするはよいが、漁夫に利を与えてまた足利にしてやられてはならぬ、公家の英雄をして、遠く護良親王や、近く中山忠光卿のあとを踏ませてはならぬのじゃ……公家に人ありや、否や」
貴公子は再び慷慨に落ちた時、馬は美女峠の高みに立って、飛騨の平原を見おろしておりました。無論、高山の町の夜が眼下に見える。
「あれ、火が……高山の町の中に火が起ったのではござりますまいか」
と馬首をとどめて、兵馬が言いました。
なるほど火だ、火事としても小さからぬ火事だ。
二十八
イヤなおばさんの亡骸が、川西の旧宅へかつぎ込まれたその少し前つ方に、お雪ちゃんの一行は、ほとんどそことは目と鼻と言ってもよい、同じ宮川の岸の浅羽という宿屋に無事に到着しました。
白骨から平湯へ来ると、頓に明るくなり、またこの高山まで来て見ると、全く人里へ出て来たような心持です。
他国にあってこそ、飛騨の高山といえば、山また山の奥の山里のように聞えますけれど、山から出て来れば、立派に一つの都会へ来た感じに打たれずにはおられません。