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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme

Aozora Bunko

第一――その主人公と見えるのが、大様なふうではあるが、なかなか隙がないし、附添の者みな質朴に外観をいぶしているが、いずれも油断がない。

別に親の仇をねらうわけではないから、人間そのものには望みはないけれど、この五人のうち、誰が現ナマを最も多く保管しているのか、それに当りをつけるのが要領だが、どうもがんりきの野郎の眼力をもってして、五人のうちのどれが金方だか、ちょっとわからないのが自分ながら歯痒い。

四十二

伊太夫一行の泊った旅宿は、さきにお銀様の泊ったと同じ関ヶ原の本宿でありました。しかもその室さえ同じことに、娘の泊った座敷へ、父の伊太夫が案内されました。

この第一室に納められた時に、伊太夫はこの座敷を異様なりと感じました。微行の旅ではあり、また関ヶ原の真中で、そう贅沢な宿が取れるはずはないが、それにしてもこの座敷は、さように粗末なものではない。時としては、大名公家が泊っても、狼狽しないほどの設備はととのえられていることを認めました。

ここで第一等の座敷を、附添の者の心づけで、特に伊太夫のために提供するようになったのは無理もないが、ここに納められる時に異様に感じたのは、床の間であります。