Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme
「一合戦だと言ってるじゃねえか、乗るか反るかだよ、瓦っかけの仕返しを一番」
「何のこったかわからないが、こっちの鬱金木綿でけっこう埋合せがついたからもういいじゃないか」
「なあに、こんな甘えんじゃいけねえ」
「お休みな、飛騨の高山からじゃ、ずいぶん疲れているだろうに、ねえ」
「なあに、足なんざあこっちのもんだ、どれ、もう一稼ぎ出陣とやらかすかね」
「いけないよ、もうお止しな」
「留めるのかい」
「まあ、なんにしても、おっぱいを一つ飲んで、落着いてお出かけ。お前さんはそうして、仕返しだか、出稼ぎだか、何だか知らないが、気忙しく出かけてしまって、置いてけぼりのわたしはいったい、どうなるんだよ、路用はいただいたが、これから、どこへ出向いて、どこで待っていてあげりゃいいのさ、ちっとは相談もあるじゃないか」
「違えねえ――お前はこれから、明日の朝になって、ここの勘定を済ましてから、なにげなく上方へ向って旅立ちな――さよう、草津か、大津か――そんなところでは人目にかかる、こうと、いいことがある、少々道を曲げて石部の宿なんざあどうだね、石部の宿の仮枕なんざあ悪くあるめえ」
「乙だね」