Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme

Aozora Bunko

が、いつどこへ集まる――ということまでちゃんと心得ておいでんさったのだから、将軍様も怖くなったのでごいしょう、こういう人物にもし勢がついて、誰か謀叛気のある大名でも後ろだてになった日には、由比の正雪の二の舞だ、というようなわけでごいしょう。人間も馬鹿じゃいけねえが、そうかといって、あんまりエラ過ぎると危ないでさあ。大弐様なんぞは人物があんまりエラ過ぎて、時勢の方が追いつき兼ねたです、つまり時勢よりも、人物の方がエラ過ぎたというわけで、とうとう首を斬られてしまいなさった。そのくらいだから、近年まで、誰もお墓に参詣するものなざあありゃしやせん、エライ人だということはわかっていても、うっかり参詣なんかしいしょうものなら、悪く睨まれてもつまりやせんからねえ――だが、時勢が、どうも、だんだん大弐様のおっしゃる通りになって行くようなあんばいで、近頃はああやって、徳大寺様のようなお身分の方までが、わざわざお墓詣りに来て下さる――この土地の村々でも、大弐様の書き残した本などを読むものが殖えてきましたよ」

九十八

神尾主膳は、根岸の控屋敷の居間で、顎をおさえながら、机によりかかって、二日酔いの面をうつらうつらとさせている。