Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme
「そいつらがみんな甘いものだ、なめたつもりで総なめに舐められるなよ、毛唐の方が役者が上だ、毛唐とはいえ、あいつらは海山を越えて、嫌われ抜いているこの国へやって来て仕事をしようという奴等だ、貴様たちの手に乗るような甘口ばかりじゃない、日本の国を覘って来る奴等だ、貴様たちの一人や二人丸呑みにするのは、蛇が蚊を呑んだようなものだ。それを思うと、あの女をはじめ貴様たちをあいつらに近づけたのは、こっちの大きなぬかりだ、うっかり甘口に乗った神尾主膳ののろさ加減を、今つくづく考えていたところだ。毛唐を舐めてものにしてやろうと企んでいる奴等が、舐められている、貴様も舐められている、お絹なんぞは、頭から尻尾まで舐められている――」
こう言って、神尾主膳の三つの眼が勢いを加えて、また乱舞をはじめました。
百二
「それが、いけやせん」
と鐚は扇子を斜に構え、
「すべて、敵をはかるは味方より、というのが軍法の極意でげして、従って敵を舐めんとすれば、まず味方を舐めさせて、甘いところをたっぷりと振舞って置くのが寸法でげす。いかにも仰せの通り、海山を越えて、この尊王攘夷の真只中へ乗込もうて代物でげすから、たとえ眼の色、毛の色が変りましょうとも、一筋縄の奴等じゃあがあせん、うっかりしていた日には、日本の国の甘い汁という汁はみんな