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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme

Aozora Bunko

を仕組んで、おれ一人を化かそうというはずもないのだから、鬼は事実、外にあって、ここには善良な村民が、腕っぷしの利く若いのを集めて置いて、万一に備える――とまで七兵衛がたどりついているうちに、ハッと気の廻ったことがあります。

百五十三

七兵衛がハッと気を廻したのは、我ながら抜かったり、鬼に喰われることばっかり考えて、人に追われる身を考えなかった。

この現実を夢物語でないとしたならば、いま馬を雇って野を走らせて来たという旅の人は、このおれを追いかけて来る仙台領の追手ではないか。

そうだそうだ、まさにそうだ。それに違いないのだ。

仙台では、仏兵助という親分の手で、一旦おれは捕われたのだが、岩切でそれを縄抜けをして、ここまで落ちのびたおれなのだ。仏兵助ともいわれようものが、あのままで手を引くはずはない。

今、原を馬で追いかけて、途中鬼に捕まって、ただいま奮闘中だというその旅の人は、おれの身の上にかかる追手なのだ。

そう感づいてみると七兵衛は、

「仙台の仏兵助のために、おれは安達の黒塚へ追いこまれた、仏と鬼を両方から敵に持っちゃあたまらない」