Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme

Aozora Bunko

それさえあるに、土方が、またそれを極めて磊落に扱っていることが、とても他人とは思われない。

「新撰組だって鬼ばかりじゃない、この通り、おとなしい色男揃いだよ」

土方歳三が笑って答えました。

ここに色男と言ったのは、土方としては、いささか軽薄な言い廻しの感がないではないが、事実上、近藤勇は精悍そのものの如き面魂の持主ではあるが、副将の土方歳三は、小柄で色が白く、それに当人もなかなかお洒落なので、見たところ色男の資格は充分である。のみではない、色男の実証を、このお角さんに押えられている筋がある――それはそれとして、それに従う問題の小太刀の小天狗、沖田総司にしてからが、多病才子の面影充分なのですから、土方がお角さんに向って、新撰組は色男揃いだとのろけたのも、理由がないではありません。そこでお角さんが、

「ほんとに、どうして歳どん、お前のような色男が、新撰組になんぞなったのです、わからないもんですねえ」

と感歎してしまいました。

ここで、お角さんは、土方歳三をつかまえ、歳どん、歳どんと、頭から浴せかけて憚らない。

ところによっては、「どん」という言葉が、同輩でもあり、敬称になる場合もあるが、関東では「どん」