Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.374 Zeichen · 345 Bildschirme
方へ申し込めば、御祐筆はみんなお人よしぞろいだから、ビタちゃんの言うなりにはなるがね、ビタちゃんの眼鏡の貫禄として、そう安売りはできねえ。
鐚は、とつ、おいつ、こんなことを言って、自宅にくすぶって気を腐らせていると、溝板を荒々しく蹴鳴らして、
「鐚公、いるか」
その声は、まさしく木口勘兵衛尉源丁馬。
「来たな」
と鐚は思いました。
ガラリと腰高障子を引きあけた木口勘兵衛尉源丁馬は、朱鞘の大小の、ことにイカついのを差しおろし、高山彦九郎もどきの大きな包を背負い込んで、割鍋を叩くような大昔を振立て、
「鐚、いたな、今日はひとつ、てめえに膝詰談判に来たんだが、このお爺さんをひとつ、芸娼院の人別に入れてくんな、これは木曾の藤兄いといって、姪を孕ませて子まで産ませて追ん出した上に、それを板下に書いて売出した当代の甘いおやじさんだ、文書きの方では古顔なんだが、近ごろ拙者の子分同様になりやんした、よろしく頼む」
高飛車に出られたので、鐚もあっけに取られていると、
「さあ、お爺さん、こっちへ来て、芸娼院の人別に入れてもらいねえよ、これがお安いところの鐚公というおっちょこちょいだ、お見知り置きなせえ」