Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠10
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 285.635 Zeichen · 558 Bildschirme
「陸の土地は限りあるものです、海だって限りがないとはいえないが、陸に比べると無尽蔵といってよい。将来、日本でも人間が殖えて、土地が狭くなる、食物が乏しくなる、そういった時に、陸だけに眼を限らないで、海から食物を上げる、これは大切なことです。単に食物を上げるだけではいけない、それを殖やすこと……近年までは、この北の方の川、北上川だの、利根だの、最上だのというのに、海から盛んに鮭が上って来たのですが、近年それがトンと少なくなったということですが、いくら無尽蔵だといっても、乱暴をしてはたまらない、捕る時は盛んにとり、繁殖の道はまた、保護奨励の法を講ずるといったように、物を得るには、また物を愛しなければならないのだ」
異った方面から、駒井が食糧問題に説き進むのを、田山も充分に諒解して、
「その通り、それに違いありません。つまり海を耕すことですな、陸地を耕して穀物を得るように、海を開墾して魚介をあげる、なるほど、これはまだ日本人が充分に着眼していない問題のようです……一番絵筆をなげうって、漁業家になろうか知ら」
「やって御覧なさい、陸を耕すも、海を耕すも、同じことですよ。