Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 285.635 Zeichen · 558 Bildschirme

Aozora Bunko

主膳を呼んで、さも誇らしげに、髷形をゆすって見せて、その賞讃を得ることを、子供らしく喜ぶことなどもあるのであります。

だが、しかし、このごろは、あれにも、これにも、倦怠の色を隠すことができない。

お化粧が済んだら、今日はお花を活け換えようと思っていたが、あいにくまだ花屋が来ないものだから、その間の所在に、ちょっと三味線にさわってみたのです。

それとても、花にはかなりの自信はあるが、三味線は、人に聞かせるほどの堪能のないことを自覚しているから、ホンの手すさびに、さわってみて、新内を一くさり口ずさんではみたが、こんな時に、主膳に立聞きをされて、冷かされでもしてはばかばかしいという思い入れで、手っ取り早く切り上げてしまい、さて今日はどうしようか、どこへ行こうか、と火鉢の上へ手をかざしながら、退屈まぎれの方法を考えはじめました。

三芝居もどんなものだか、佐の松の若衆人形の落ちこぼれが、奥山あたりに出没しているとのことだが、それも気が進まない。活人形も見てしまった。百日芝居でもあるまいが、そうかといって、西洋鋸で板をひきわる見世物を見に行ったって始まらない。