Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠10
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 285.635 Zeichen · 558 Bildschirme
「なるほど」
「もう少し御逗留になりますと、その川狩りの壮観をごらんに入れるのでございますが、今日はあいにくお役人の検分で……二三日しますと、上手から流れて来た巨大なる材木が、この寝覚の床へ来ますと、この通り急に水路が縮められているものですから、幾十万本の材木が、矢の如く流れて来ては、岩にぶっつかり、材木は材木の上へ乗りかかったり、横積みになったりして、鯨のお日待のように累々と積み重なりますところを、熟練した川狩りの人夫が、長い鳶口をもって、これを縦横に捌いて、程よく放流してやるめざましさは、さながら戦場そのままだと、見る人で驚かないものはございません」
「なるほど」
「それにもう一つ、川狩りから出た材木は、使用する人に賞美されましてな。それというのは、いったん川水を十分に含んで、それから後乾燥して縮まりますから、使用した後に狂いが来ないそうでございます。ほかの方法で運び出した材木は、そうはいかない、どうも狂いが出て困ると、その道の大工が、この川狩りの材木を賞美するのも奇妙でございます」
「なるほど、木は山から伐って、川を流して、人に使われるように出来てるものだな」