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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 285.635 Zeichen · 558 Bildschirme

Aozora Bunko

オホホホホホホと笑う口元に、無限の愛嬌がたたえられているのと、それらの点によって、名物の意味においての珍重から、何人もこの和尚の印象をはなすことができないのでありましょう。

それで、今も、和尚を見送りながら、何人も舌をまいて、まず感心しているのはその大力量です。大力量といっても、ここでは超凡越聖といったような力量ぶりではありません、眼前、目に見える力量であります。

それは今言う通り、牛もひきわずらうほどの大材木を軽々と肩にかけて、さっさと歩む超人間の力量に、ほとほと舌をまいて、またあいた口がふさがらないのです。つまり牛馬以上の力量に、衆人は驚嘆しているのであります。

群衆が呆れているのを見かけて、慢心和尚がこう言いました、

「伊太夫のところに不幸があって、わしに供養をしろというから、これをかつぎ込むのだ、みんな見に来たい奴は見に来い、伊太夫のところでは六月の一日に、先祖以来たくわえた金銀財宝を残らず取り出して、欲しいというほどのものに施しをするそうだ、行ってみたい奴は、おれと一緒について来い」

こういって慢心和尚は、右の肩で卒塔婆を負いながら、左の片手の拳を高く空中につき上げたから、何をするかと見れば、その絶世の巨口をパクッと開いて、児頭大の拳をポカリとその口中へ入れて見せました。