Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
しかしながら、桝に盛られたこの立錐の余地なき人間の一山は、それを苦にもしないで、盛られたままに歌うもあれば騒ぐもある。それで、あとから来るものが必ずしも、その光景に辟易せず、傍へ寄って来て、お茶を濁している間に、いつか知らず、その立錐の余地もない中へ割り込んでしまって、親芋子芋の数になってしまう。
そうして、別段、ハミ出されたものもないらしいから、あのギッシリ詰まった一山の中へも、入れば入れるものだなと、兵馬は呆れ果て、自分がその中へ割り込もうという気には、どうしてもなれません。
ぜひなく、手持無沙汰に部屋へ引返して来ました。
まだ、火鉢には火の気が無い。再び寝床にもぐり込み、さしもの浴槽も、どうせ、そのうちにはすくだろう、すいた時分を見計らって、悠々一浴を試むるがよろしい。とはいえ、昨夜は、どこを見ても、あれほどの混雑は想像されなかったのに、今朝になって、急にあの有様、昨夜のうちにあの客が着いたのか、着いたとすればどこから来たのか。兵馬は、そんなことを考えながら、再び蒲団にもぐり込んでいると、ほどなくカルサンを穿いた宿の男が、火を持って来てくれました。