Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

「五百間――一町を六十間にすると」

「八町と少し……だが、三千尺はうそだろう、唐の李白の算盤でもなければそうは割り出せない、常識から言ってみてな。三千尺といえば、山にしたところでかなり高い山だからなあ」

「李白は三千ということをよく言いたがる」

「とにかく三千尺としておいて、さて滝というものは、直立して目通りを見るものでもない、高所から俯して見るものでもない、滝ばかりは下から仰いで見なくちゃ趣が無いようだ、ひとつこの滝壺を究めてみようじゃないか」

「下り口が、わからない」

「ともかく、もう少し登ってみよう、必ず相当の下り口があるに相違ない」

「誰か土地の案内者を頼めばよかったなあ」

そうして三人は、滝壺へくだる道をたずねて登ると、ややあって、

「あった、あった」

丸山勇仙のけたたましい叫び。

彼は、それが滝壺へ下る路かどうかは知らないが、たしかに下へ向うべき路らしいものを発見したらしい。けれども、それが果して道だかどうだか、発見はしながら自分で疑っているらしい。

「なあんだ、路でもなんでもないじゃないか、ほんの崖くずれのあとだ」

仏頂寺弥助が、丸山の発見を冷嘲する。