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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

「怖い、米友さんは米友さんに違いないと思うけれど、米友さんのはずがない、本当の米友さんのはずがないわ、わたし怖い、全く別の人か、そうでなければ、米友さんの幽霊でしょう、怖いわ、わたし逃げるわ」

こう言って、せっかく立ち直った面の色をまた変えて、隙を見て、転ぶように逃げ出しました。

「違えねえんだよ、本当の米友だよ、本当の友がおいらなんだよ、だから、よっちゃん、間違えねえんだぜ」

こう呼びながら、米友は、その娘の跡を追いかけて、再び袂を捉えようとしたものですから、事が大きくなりました。

「怖いわよう、放して下さい」

娘は顛倒して走りました。

「違やしねえんだよ、友だよ、網受けの米友なんだよ、お前が本物のよっちゃんなら、おいらも本当の米友なんだよ、面を見たらわかりそうなものじゃねえか」

と叫びながら、追いかける。混乱したのは、それを見ていた同連と群衆だけではありません。

米友自身の言うところも、怖れておるところの娘の挙動も、何が何だかわかりません。

しかしながら、驚愕と、恐怖とで、夢中で走り出した娘の足と、あっけに取られている四方の人の慌てふためいている間に、再び走りかかった米友が、右の娘の袂をつかまえて、全く動かさないことにしてしまったのは、雑作もないことで、