Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
そうして、あの人が生きているに違いないと思ったり、もう、疾うに死んでしまったように思えたり、どうも気になってたまらないものですから、神仏にお願い申すよりほかはないと思いました。わたしは、どこにいても、朝晩、君ちゃんのために、神様と仏様を拝まないことはありませんのよ。今日だってお前さん……」
お杉であったよっちゃんは、今日もまた、この万松寺へ参詣したのは、その昔の朋輩思いのために、このお寺には、白雪稲荷のほかに「足止め不動」というのがある。家出人や、駈落者が遠くへは行かないように、この不動尊の足を縛っておくと、動けなくなってやがて帰って来るとの迷信がある――それを信じて、昔の朋輩のお君のために、この娘は不動尊の足を縛りに来たのだが、それが、米友さんの足を縛ったことになったのも有難い……と。
そうして、この名古屋に来ているという理由も、お君と離れてから、間の山稼ぎも面白くなく、看板は新進に譲り、自分は、これから芸事を本格に勉強しておきたいという志願で、踊りの本場といわれるこの名古屋へやって来て、当時有名な坂東力寿さんのところへお弟子入りしているということ。