Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
土を固めて芝を植えただけでは持つまいかと存じます、石垣に致しますか、石で畳み上げますか、いずれに致しましても、あらかじめ高さをきめて、やっていただきませんと……」
「わからない人たちだね、いま言った通りにして、できるだけ高くすれば、それでいいじゃないの。でも、それでやりにくければ寸法をきめて上げましょう、塚の高さは一丈六尺八寸となさい」
「一丈六尺八寸でございますか」
「ええ、一丈六尺八寸の高さになるように土を盛って、その上を四坪四方ほど平らにしておくんですよ、そこへまた物を建てるのですから、まわりは石垣でも、石畳でもいけません、塚ですから、土を積み固めて芝を植えるのです、まわりの上り道だけに石段をつけて……都合によっては、土台はこの円よりも大きくなってもかまいません――わかりましたか」
「わかりました」
「わかったら、今日から取りかかって下さい、かかりはお父さんの方へ言ってはいけません、一切わたしの方で持ちます」
父以上の暴君であるこの姫君の命令に、小作連が否やを唱えるはずはない、農林牧馬の仕事はさし置いても……
ただ一つ、取柄なことは、この暴君は、父に比して人使いが荒い代りに、金払いが極めてよろしいということです。