Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
遊びですよ、遊びに出かけるんですよ、西国巡礼に毛の生えた物見遊山でございますよ、決して仕込みに行くのじゃありませんよ」
こう言って、お角さんは、若衆の七公だけを一人つれて、気散じに出かけたものです――その途中、表東海道を通る順だけれども、かねがね、恩顧にあずかっている有野村の大尽様に、ご無沙汰のおわびをし、兼ねて、このごろは家に帰っているとの通知を得たお銀様にも会って行きたいし、そんなこんな事情から、甲州街道を取って、ひとまずこの地へ立寄りをしたものですが、これから後は富士川を下って東海道筋へ出るか、あるいは諏訪へ出て飯田から名古屋方面へ出るか、それもまだきまっていないらしい。
その一通りの道程を、お角はお銀様に物語る前に、伊太夫に会って、逐一話してしまったのです。
伊太夫はお角のきっぷを愛して、かなりの信用と、贔屓を払っている。今日、わざわざ道を枉げて尋ねて来てくれたことにも、非常なる好意と、歓喜とを感じている。
お角さんの方でも、今後また名古屋を地盤として、東西へ足をかけた仕事に乗出してみるような機会には、この大尽の好意、或いは諒解を得ておくことは、どのみち損ではないと考えていました。