Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
「それはいいことを聞きました、相馬は馬の名所でしたね。なお、あの附近に、名物、そのほかに、たとえば、古代の名建築とか、名画を所持している人とか、名彫刻の保存家とかいうようなところはありませんか」
「そうですね、なんにしても東北の北陬ですから、さのみ名所、名物といってはござらん、まあ、陸前の松島まで参らなければ」
「ははあ、松島ですか」
「松島まで行きますと、かなり天下に向って誇るべき名所も、名物もござるというものです」
「それは、それに違いない」
「八百八島――あれは天然がこしらえた名物でござるが、瑞巌寺の建築、政宗公の木像、それから五大堂――観瀾亭と行って、そうそう、あすこに、すばらしい狩野家がござることを御承知でござろうな」
「すばらしい狩野家とは?」
「瑞巌寺には、永徳と、山楽がありますね」
「あ、そうだ、そうだ」
その時に、白雲がまた興を呼び起して、膝を打ちました。
そうだ、そうだ、松島には、伊達政宗が太閤からもらい受けたという観瀾亭がある。そこには、すばらしい山楽の壁画があるということは、兼ねて聞いている。
畿内をほかにして、あれだけの狩野は他に無い――ある友人は、それを見て来て、あれは山楽というより、永徳と言いたい、いや、自分は永徳であることを確信すると、告げたことがある。