Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

相手の言葉尻を逆にとらえ、尻をまくることの代りに、片肌をぬいでしまって、

「さあ斬れ――」

をきめこんだものだから、見ている人が手に汗を握りました。

それで、勢いこんだのは相手の悪ざむらいではなく、町人の後ろに控えている身内の若いのと、それを声援する芸妓たちです。

「兄さんの、おっしゃる通りが道理じゃ、さあ、白いと黒いは、皆様がご存じ、斬られておやりなさい――まんざら、犬死はなさるまい、道理は、わしたちはじめ、お立会の皆様がご存じじゃ、斬られるものなら、立派に斬られてごろうじ、骨はわしたちが拾って帰りやす、さあ、おさむらい衆、うちの兄さんを、お斬りなさい――立派にお斬りなさい」

そこで、親方が、いよいよ強気になる。

「さあ、斬られましょう、夜討や暗撃を喰うのと違って、こうして晴れた明るい天気、千万という皆様のごらんなさる前で、腕のお立ちなさる若いさむらいさん方のお手で、さっぱりとやられたら、ずいぶん、気持のいいことでございましょう、このごろは悪血が肩へ凝ってどもならん、ここの肩のところから、すっぱりやって下さんせ、さあ、お斬りなさい」

と身体を突きつけたものです。