Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
、日本中へ売れるようになる」
「なるほど……」
「そうだろう――土地で食ったり、青梅あたりへ売るだけでは数の知れたものだ、これが馬に積んで、どんどん江戸まで出るようになってごろうじろ、あの山と谷をみんな梅の木にしたって、まだ足りない。そこでひとつ、お前とのりになって、その梅干屋を開業してみたいのだが、どうだな、わしが金主元で、お前が製造主任、お松さんが、販売兼支配人ということになれば、この商売外れっこなしだね。万一、損をしても、今いう通り、損をしても元だから心配をするものはないのだ。どうだ、そういうわけで、与八、お前がひとつ梅干の製造方を引受けてくれないか」
「引受ける段ではございません、方丈様のおっしゃることなら、何だって、いやとは申しませんが、梅干の製造法は、わしはまだよく知らねえですから、ひとつ、誰かに聞いて勉強してから、お引受けをした方が、たしかじゃあござんすめえか、せっかく、製造元を引受けたって、下手にやって腐らかしたり、まずく漬けてしまった分には、済まねえことだから」
「うむ、そのこと、それも心配しなさんな、その梅干の製造法も、わしが、ちゃあんと心得ているから、秘伝をお前に伝授してやる、お前は、それに従って、近所の若者でもかり集めて、働いてもらったりすりゃあいいのだ」