Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

茂太郎と、もゆる子とは面を見合わせて、くすぐったい思い入れ。

金椎には聞えないから、平々淡々。

食卓の調子の変ったので戸惑いをさせられた七兵衛は、この号泣でまた驚かされてしまいました。

それでも誰ひとり、号泣者を顧みようとする者はなく、食事は頓着なしに進んで行く――

六十四

駒井から船を見せられた七兵衛は、その時全く別な世界があることを教えられました。

別な世界というのは、自分が今まで、跼蹐していた天地のほかに、別に自由自在な天地のあるのを、自分は気がつかなかったということです。

今までの自分の生涯が、土の上を走っていたから、行詰りが出来る、そのとどのつまりの行詰りは、もう極まった運命のほかに何物も無いと観念をしておりましたのに、ここには全く自分の能力を不用として、生きて行ける生涯があるということを知りました。

この船というものに自分を托しさえすれば、この自分の特徴であり、また、自分をあやまらせたところの超凡の足というものの能力が、全く無用になると共に、今まで自分の恐れかしこみ、潜み、隠れ、わなないていた魂というものが、全く解放されることを考えずにはおられません。