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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

衣服を改めて、遠慮なく寝床の中へ飛び込んでしまいました。

で、かなり勢いよく床について、燈火を消してしまおうとする途端に、その六曲屏風には、一面に墨絵の竹が描いてあるなと思いました。それは墨竹ではなく、全体に竹藪として描かれてあるもののようでしたが、それを認めた途端に、燈火を消してしまったから、自然、まもなく眠りに落ちた時の兵馬の夢が、竹藪に入って行くのはぜひもないことです。

絵に見たのは墨絵でしたが、夢の中では、兵馬は、真蒼な、限りも知られぬ竹藪の中に彷徨しているところの自分を発見しました。

どうも困ったものだ、和藤内ではないが、行けども行けども藪の中。

こんなところへ迷い込んで来るつもりはなかったのだが、どうも仕方がない。

迷いこんでみれば、歩くだけ歩いて、抜けるところへ抜けなければならないのだ――と、歩いているというよりは、やはり彷徨しているうちに、藪の中で一人のおやじが頻りに竹を切っている。

何をするかと見ると、竹を切っては頻りに尺八を取っているらしいから、兵馬が夢のうちで、何だ、あんまりこしらえ過ぎる、宵に尺八の音を聞いたからといって、ここで尺八を見せなくってもよかりそうなものを、夢にしても、あんまり幼稚な複写だと、夢中に夢を評するような心持で、その前を通り過ぎたが、やはり竹藪で、兵馬は尺八だけ