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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

そこで少年たちは、自分たちの現に見て来た事実が信ぜられないのを、自分たちの信用が剥落したかの如く残念がり、その宣伝を有効ならしめようとあせりつつ、榊新田の陣屋跡までやって来て、陣屋の中をのぞき込みました。

榊新田の古陣屋は、高崎藩が、この海岸の守護を承って、千人塚に砲台を築いた時分の名残りで、塀崩れ、屋根破れていたのを、昨今になって修理して、その中に人が働いています。

二人の少年が、のぞき込むと、車大工の東造爺が、轆轤をあやつっている。

「爺、大変なことがあればあるもんだぜ、黒灰へスッテンドウジが来ているよ、爺、お前、早く行って見て来な」

車大工の東造爺は、けげんな面をして、

「え、スッテンドウジが――スッテンドウジが黒灰の浦へ来たって?」

東造爺だけが、少なくもこれだけに受入れてくれたのに、二人が力を得て、

「頭の毛の赤い、眼のこんなにでけえ、絵に描いてある通りだよ!」

「へえ……」

「爺、早く行って見な。行くんなら、鉄砲を持って行ったがいいかも知れねえぜ」

「は、は、は、は」

かわいそうに、せっかくここまで来て、東造爺までがまた一笑に附しはじめました。

少年たちは、見るも無残にしょげ返ったが、それでも、