Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

「御免下さい、御同宿の方々はお賑わしいようですが、みんなで何人ほどおいでなさいますか」

兵馬にたずねられると、村田が、

「全く珍しいことですよ、この温泉へ、こうまで顔がそろって冬籠りをしようなんぞは、白骨はじまって無いことでしょう。売れ出すと売れるもので、もうこれきりと思っていた後から後から、俳諧師の梅月君が来る、猟師の嘉蔵殿が来る、雪を踏み分けて貴殿というものが来られたかと思うと、そのあとを追うて、ただいま湯に行かれたあの二人の御仁……」

村田は、歯切れのよい言葉で言いました。

十二

「あなた方の御同勢は、すべて何人でございますか」

兵馬から物おだやかにたずねられて村田が、

「われわれの同勢は左様――すべて五人になりますかな」

「みんな男の方ばかりですか」

「無論です、野郎ばかり五人揃って、越年をしようというんです」

「女の方もおいでのようですが、あれは、あなた方のお連れではございませんか」

「あれは、違います、全く他人です」

「ははあ、そうしますと、あなた方御同勢の五人と、その女の方の一行と、二組だけでございますか」

「それに俳諧師の方が一人おります、留守番と、猟師が二三名出たり入ったり……」