Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 268.946 Zeichen · 520 Bildschirme
友さん、よく無事で帰れましたね」
「そりゃ、出て行ったもんだから、帰るのがあたりまえだあな、お前、わざわざ迎えに来てくれなくったって、おいらあ一人で帰れるよ、女子供じゃあるめえし」
と米友が言いました。
「もちろん女子供じゃない、常人以上に勇敢なる友造君なればこそ、お銀様もわざわざ君に両替の宰領を託したわけなんだが、もしやあの百姓一揆の渦の中に捲き込まれるようなことになりはしないか、それを心配したものだから」
「そんなこたあねえ」
と米友が力むのを、お雪ちゃんが、
「まあ、百姓一揆? 何か騒動が起ったのですか」
「お雪ちゃん、あなたはまだ御存じないのですか、長浜在で代官を相手に農民共が一揆暴動を起してしまって、容易ならぬ事態に陥ったという風聞がここまで聞えたものだから、それでお銀様が心もとながって、そうして拙者に、友造君を迎えながら様子を見て来てくれと言われたものだから、早速単身で斥候に出かけてみたが、いや、事態は全く重大で、うっかり近づけない、そこで、ともかく近寄れる距離に近づいて、探れるだけの事情を探訪して、ようやくいま引返して来たところなんだがな、とりあえずここへ駈けつけて、外で様子をうかがっていると、友造君が無事に立戻ったことの確かなのを知り、ホッと安心したというわけなんです」