Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠16

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 268.946 Zeichen · 520 Bildschirme

Aozora Bunko

なぜならば、お嫁さん……ということを言い出して口籠ったのは、それはかえってお雪ちゃん自身にあるのですから、米友が、その言葉尻を受けついだからといって、何もおかしがって笑うことはないのです。といって特別に笑わなければならぬほどのおかしいことはなかったのですが、箸が転んでも笑いたいという年頃なんでしょうから、米友さんそのままの存在と、あたりの新しいものずくめが、ついお雪ちゃんの気を、こんなに快活にしたものと見なければなりません。

だが、また一方、米友としても、たとい人の言葉尻をとらまえたにしてからが、お嫁さんがどうしたとか、こうしたとかがらにないことを言い出すのが変だと思えば思われないことはないのですけれども、それとても、必ずしも米友の独創というわけではなく、

源ちゃんと言っても

返事がない

お嫁さんでも

取ったのかい――

という俗言が、ある地方には存在している。それを米友が思い出したから、ガラになくこの際応用を試みただけのものなんでしょう――そう種が知れてみれば、いよいよ以て笑うべきことでもなんでもないのですが、少ししつこいが、これをお雪ちゃんが最初いった言葉尻と比べてみると、少しばかり「てにをは」