Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 319.771 Zeichen · 617 Bildschirme
たいていは以上の五種類の中へ編入してできないという人種はないが、ただ二人だけ、どうも青嵐居士の頭をひねった人種が存在するのです。青嵐居士は早くも、この二人はスパイだなと見て取ってしまいました。
スパイというのは、つまり、このところに変てこな団体が巣を食いはじめた、表面は開墾だが、何か特別の危険思想なり、行動なりの卵ではないか、或いはまた大本教や、ひとのみちの二の舞ではない――一の舞ではないかというような懸念から、藤沼正兵衛あたりによってさし廻された偵察者である。それが同志、或いは労働者をよそおって、この王国中へ潜入しているのが、たしかに二人はあると睨んだのが、さすがに青嵐居士の炯眼です。不破の関守氏は、そういう科学的分析も、人種的検討もしませんでした。
もとより当初は、来る者拒まず、という解放主義でなければ人が集まらないという理由の下に、人を入れに入れたものですから、そういう検討をする遑がなかった。雑多な人が来て、雑多な性格をぶちまけることを、大まかに容認していたのですから、不破の関守氏は大体をおさめるに急で、個々の分析には及ばなかったのも道理です。