Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 319.771 Zeichen · 617 Bildschirme

Aozora Bunko

取巻がつけ加えて物語ることには、

「二人ともに、そうして、まあ立派に心中を遂げたには遂げたのですが、あとで聞きますと、男の方はそれっきり、女だけが助かりましたのやそうでございます」

「おやおや、運が悪いねえ、心中の生残りは浮ばれない」

「それから後、男の方の菩提は、この上の長安寺の方で葬って上げていてあるはずなんでございますが、女の方は、早速引取りの親類が大和の岡寺から参りまして、死にたい死にたいというのを、不寝の看とりで引取ってしまいましたが、今ではどうなっておりますか。ところだけは大津屋で聞いておきました、大和の岡寺の薬屋源太郎というのが、その女の方の伯父さんに当るとやらで、当分そこへ引取られたはずなんですが、わたくしも、もしあちらへ出向く機会がありました節は、ひとつ外からのぞいて見てやりたいと思っているのでございます。いい娘でした、少し淋しみのある面立ちをしておりましてな。もう五年も前のことですから、今頃はすっかり手創が癒って、しかるべきところへ縁づいて、子供の二人も出来ている時分なのでしょうが、大和の岡寺の薬屋源太郎という名前が妙に気になりましてな、今でも、あの娘さんが、宿の離れに隠れて、世を忍んででもいるような気がしてたまりませんから、一度大和へ行ったら見てやりたいと、よけいな心づかいをしているばっかり