Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 319.771 Zeichen · 617 Bildschirme

Aozora Bunko

「はい、あなた様と同じような女子のお方でいらせられました」

「ああ、そうですか、で、この御本は皆そのお方がごらんになったのですか」

「左様でございます、書物をごらんになり、お歌をお作りになって、よくこの町の娘衆などにも添削をしておやりになりました」

「そうでしたか、それでは、なかなか学問がお出来になるお方でしたね」

「はい、お身分もすぐれていらしったそうでございますが、学問の方も大したお方で、和歌や文事のほかに、易をごらんになりました」

「易というのは、あの身の上判断やなにかのことですか」

「はい、易経と申しまするものは、なかなか身の上判断などに使うべきものではない、貴い書物だとおっしゃりながら、それでも、町の人たちが困ってお頼みにおいでになる時などは、あの算木筮竹で易を立てて、噛んで含めるように、ていねいにお諭しをしておやりになりましたものですから、それがために救われたものも多分にございました」

「易を立てて、身の上判断をして、それで暮しを立てていたのですか」

「いいえ、左様ではございません、お礼物などは決してお受けになりませんでした、ただ人の気を休めるために筮竹を取るのだとおっしゃいました。