Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠19

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 319.771 Zeichen · 617 Bildschirme

Aozora Bunko

「そうしなさい、拙者もこれで米搗きは苦労したものだよ、昔取った杵柄だよ」

と言いながら、三公の踏み捨てた地がらへ乗りかかって踏みかけると、その調子が板についている。

「うまいものですな、旦那」

三公から賞められて、不破の関守氏が、

「君よりうまいだろう、さっきから見ていると、君のはものになっていないよ、わしなんぞは書生時代からこれで勉強したもんだ」

「へえ、そうですかね」

「君ぁ、流しをさせちゃうまい、剃刀を使わせても一人前だが、米搗きはまずいよ、生れは越後じゃあるまいな」

「恐れ入りますねえ――どうも場違いなものでござんして、米搗きの方はさっぱりいけません」

「そうだろう、君は関東もんだろう、へたをすると江戸っ児だ、頼まれても江戸からは米搗きは来ないはずだ」

「冷かしちゃいけません、旦那」

「どうして、お前、こんなところで米搗きなんぞをやるようになったのだ」

「旦那、まあ、お茶を一つおあがんなさい」

三公が炉の鉄瓶を卸して、番茶をいれてすすめましたから、不破の関守氏も地がらから下りて、ふたり炉辺に物語りをはじめ出しました。

二十

「三ちゃん、このお茶うけはうまいねえ」