Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
それに加うるによく木登りをする、高いところから飛ぶ、広い間を飛び越える、深い水を泳ぐ。天公はいたずら者で、世間並みでないところへ世間並み以上の者を作る、お杉お玉の容貌もそれで、米友の俊敏なる天性もそれであります。
十
ここにまた話が変って、古市の町の豆腐六のうどん屋の前のことになる。この豆腐六のうどん屋でうどんを食べていたまだ前髪立ちの旅の若い侍――と廻りくどく言うよりは、宇津木兵馬といった方が前からの読者にはわかりがよいのであります。
宇津木兵馬は、紀州の竜神村で、兄の仇机竜之助の姿を見失ってから、今日はここへ来ているが、七兵衛やお松の姿はここには見えませんでした。兵馬は一人でここへ来て、一人でこれから内宮へ参詣をしようという途中にあるのでありました。
豆腐六のうどんは雪のように白くて玉のように太い、それに墨のように黒い醤油を十滴ほどかけて食う。
「このうどんを生きているうちに食わなければ、死んで閻魔に叱られる」――土地の人にはこう言い囃されている名物。兵馬はそれと知らずにこのうどんを食べていると、表が騒々しい。
「何事だ、何事だ」