Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
「ふざけちゃあいけねえぜ、米友様だってこれ、生身を持った身体だ、飛道具でやられてたまるかい。ムク、こうしちゃあいられねえぞ、俺らに続け、合点か」
身を沈めて飛び来る石瓦をかわしながら、後ろを振返ってムクに合図をすると、竿の頭から五色の網を払いのける、明晃々たる淡路流の短い穂先。それを扱いて一文字に、群衆の中へ飛び込んでしまった、その早いこと。生薬屋の屋根の上から覘いを定めようとした猟師の藤吉は、火縄を吹いて呆気に取られ、
「迅い奴だ、鉄砲玉より迅い」
人混みの中へ鉄砲は打ち込めないから手持無沙汰。
米友が飛ぶと、ムクも飛ぶ。一団になって遠捲きにしていた群衆の頭の上から、人と犬とが一度に落ちて来たのだから、ワァーッと言って崩れ立つ。
「ざまあ見やがれ」
弥次馬は崩れたが、逃げられないのは警護に出向いていた奉行の捕手。
「神妙に致せ、手向い致すと罪が重いぞ」
「好きで手向えをするんじゃねえ、汝たちが手向えをするように仕かけるから手向えするんだ、素直に俺らとムクを通してくれ、道をあけて通してくれりゃ文句はねえんだ、やい通しやがれ」
鉄砲の覘いを乱すために米友は、わざと人の中を割って働く。