Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
一行の中の大将分と見えるのと話をしているのは宇津木兵馬でありました。
藤堂の討手で藤井新八郎というのがこの大将分で、兵馬はその手に加わって、今この山奥深くたずね入り来ったのは、たしかに鷲家口から逃れた一隊の浪士の中に机竜之助がいると見定めたからであります。藤井新八郎は頷いて、
「この山中へ追い込めばもはや袋の鼠である、いずれへ行っても紀州領、帰れば我々の追手が十重二十重、山中に永く迷いおれば食糧はなし」
こういったような話をしてこの一隊が、心して川の岸を進んで行った時に、
「申し上げます、もしあなた様方は紀州様でございますか、藤堂様でございますか、申し上げます」
岩蔭から転がり出した猟師の惣太。一行は屹と足をとどめて、従卒は鉄砲の筒を向けてみましたが、用心するほどの者ではない、賤しげな木樵山がつの類がたった一人。
「その方は何者じゃ」
「猟師でございます、惣太という猟師でございますが、ただいま悪者を見つけましたから御注進申し上げます、ただいま、私共の山小舎へ都合十一人の浪人者が舞い込みましたのでございます」
「ナニ、十一人の浪人?」
「ええ、ただいま、酒を呑み、肉を食って休んでおります」