Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme

Aozora Bunko

「それじゃあ先生、こうして畳んで懐中へ忍ばせて持って参ることに致しやしょう」

「ばかを言え、こうして吊るして歩くんだ、これから蝋燭屋へ行って百目蝋燭の太いのを買ってやる」

「冗談じゃありません、昼日中、提灯をつけて宇治山田の町を歩けるもんですか」

「ばかを言え、暗いところを提灯をつけて歩く分にゃ誰だって歩く、日中、提灯を点けて歩くからそこに味わいがあるのだ」

「あんまり味わいもありませんねえ」

「ぐずぐず言わずに早く歩け」

「弱ったなあ」

「弱ることはねえ、貴様はたいこもちの出来損ないだ、それがここでちょうちんもちに出世したんだ。有難く心得て持って歩け」

「先生、提灯はようござんすが、この十八文という文句を見ると、しみじみと情けなくなりますなあ」

「なんで十八文が情けねえ」

「だって先生、十八文じゃあ、あんまりあたじけねえ」

「馬鹿野郎」

道庵先生は仙公の頭を一つぽかりと食らわせました。

「こりゃ驚きましたねえ、なんぼ拙が仙公にしたところで、お打ちなさるのは酷うげすな」

仙公は頭を抑えて不平を言う。

「打ったがどうした、十八文は俺の看板だ、その看板を情けねえの、あたじけねえのケチを附けやがって、太え野郎だ」