Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 195.601 Zeichen · 387 Bildschirme
兵馬はそんな言葉を耳にも入れず、さっさと行ってしまおうとすると、
「あの、宇津木さん、兵馬さん、島田先生は死にましたよ、あなたはそれを知ってますか」
この一語は兵馬を驚かさないわけにはゆきませんでした。
「ナニ、島田先生が亡くなられた?」
ズカズカと立戻ってしまいました。
「ソレごらんなさい?」
「島田先生が亡くなられたというのは、そりゃ真実か」
「どうですか」
「そりゃ偽りだ、出立の時まであの通り壮健でござった先生が……」
「偽りなら偽りでようござんす、御信用のない者にお話をしたって詰りませんから」
「そんなはずはない、嘘だ、偽りだ」
兵馬はそれを言い消してみたけれども、決して心が安んじたわけではありませんでした。まだ老病で死なれる歳ではない、また苟且の病に命を取られるような脆い鍛錬のお方でもない、いわんや刀刃の難によって命を殞すことのあり得べきお方ではない、もし先生が死なれたとすれば、病難、剣難のほかの、人間の手ではどうしても防ぎきれない天災によって殺されたと思うことのほかには想像が届かないのでありました。
「それは偽り、嘘にきまっている」
「あなたという人は、思いのほか不人情なお方ですねえ、現在自分のお師匠様が亡くなられたのにそれも知らず、せっかくそれを知らして上げようとするのをお耳にも入れず、それで武士道とやらが